南極地点X

南極大陸のポイントXを調べに来た調査隊のリーダー教授は未知の死体に空いた穴に首を突っ込み、首を失って死んでしまった。 残された調査隊はここで何が起こったのか基地の中を調べ始める、という内容のマーダーミステリーです。 B級映画のような導入から未知の存在に恐怖するパニックホラーの雰囲気を味わえます。 プレイヤーの疑心暗鬼を煽るようなギミックであったり、ハンドアウトの情報量が少なかったりで、初心者から経験者まで幅広く楽しむことができます。 推理の難易度はある意味非常に難しく、勝つためには推理力と言うよりボードゲームの戦略を練るような考え方をしたりするので、犯人を特定するのはとても大変です。 ゲームを通してパニックホラーの雰囲気を味わえるので、推理を間違えたからと言って落ち込むわけではなく、寧ろ世界観的には相応しい結末を見てプレイヤー達は満足して遊べると思います。 場合によってはシステム的に困る裁定が出る可能性があるので、その時はGMの判断で調整してプレイヤーと遊べばいいと思います。 推理の難易度とギミックと世界観が噛み合っており、誰が勝っても負けても楽しめるオススメのシナリオです。