マーダーミステリーでよく使われる用語をまとめました。初心者の方は重要のみでもご覧いただくと、今後のプレイがよりスムーズになります。
マーダーミステリーの店舗・サービスは載せておらず、「マーダーミステリーをプレイするのに充分」というレベルの語句以外は省いています。
英数字
BOOTH
ピクシブ株式会社が提供している創作物の総合マーケット。
個人が創作した漫画、ライトノベル、素材データ、グッズなどが販売されている。マーダーミステリーのシナリオ販売もBoothで販売されていることが多い。
CoC
クトゥルフの呼び声(Call of Cthulhu)のこと。一般的には、クトゥルフ神話のことを指す。クトゥルフ欄参照。
Discord 重要
主にゲーマー向けのボイスチャットサービス。2015年から開始され、動作が軽く機能の豊富さから人気を博している。
マーダーミステリーのオンラインセッションは、Discordを使用されることが多い。
GM 重要
ゲームマスターのこと。ゲームマスター欄参照。
HO 重要
ハウドアウトのこと。ハンドアウト欄参照。
PL
プレイヤーのこと。プレイヤー欄参照
PC
キャラクターのこと。役柄ともいう。役柄欄参照。
RP
ロールプレイのこと。ロールプレイ欄参照。
TRPG
テーブルトーク・ロールプレイングゲームのこと。
ゲーム機などのコンピュータを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて、人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ“対話型”のロールプレイングゲーム(RPG)を指す言葉。
マーダーミステリーよりも圧倒的に歴史が古く、TRPGからマーダーミステリーを知ってプレイする人も多い。
VC
ボイスチャットのこと。ボイスチャット欄参照。
あ行
アリバイ 重要
特定の人物が、特定の現場にいなかったことを証明すること。
殺害した犯人を探す場合、その犯人が被害者を物理的に殺害できたかどうかを確認したり主張するのが、一般的なマーダーミステリーのプレイ方法である。
アリバイを証明することが登場人物の証言であることも多く、この証言が嘘である可能性もあるので、証言によるアリバイは疑う必要もある。
嘘
偽りの発言のこと。
マーダーミステリーにおいて嘘は重要であり、プレイヤーは自身の目標/目的を達成するために嘘をついて秘密を守ったり、情報を撹乱することが多い。しかし嘘をつきすぎると後で発覚した事実で嘘がバレてしまったり、シナリオの方向性とかけ離れ怪しまれることもある。
また、シナリオによっては「嘘なし(嘘を言ってはいけない)」というルールもある。
嘘あり/嘘なし
マーダーミステリーのシナリオにおいて、発言が嘘を言ってもいいかダメであるかの前提ルールのこと。
「全員嘘あり」「犯人以外、嘘なし」など、細かく設定されている場合が多い。
エモい
エモーショナル(emotional)を由来とした感情が揺さぶられる表現を示した言葉。
役柄を演じて感情移入することも多いマーダーミステリーではよく使われる。
エンディング
マーダーミステリーの結末のこと。
エンディング前の投票や行動によって、エンディングが分岐することも多い。
通常はエンディングで犯人が明かされる。シナリオによっては得点が設定されることも多く、得点発表が行われる。
エンティングはマーダーミステリーの一番の見せ場であり、感動するシーンや謎の解明による驚きを味わうことができる。
オフセ
オフラインセッションのこと。
オンラインではなく、対面でマーダーミステリーをプレイすることを指す。
オンセ
オンラインセッションのこと。
対面せず、オンラインツールを使ってマーダーミステリーをプレイすることを指す。
か行
確白(かくしろ)/確白役
犯人ではないことが、はじめから公開されている役柄のこと。
刑事や探偵の役がそれに当たるケースが多い。(確白役がいる場合)マーダーミステリー初心者などで犯人役をしたくない人は、この確白役を担当することで誰にも疑われることなくゲームに参加することが出来る。
カード
ゲームにおいて用いられる札の総称。通常、推理に使われる情報が書かれている。
トークンやチップを用いることで、カードを1枚引くことが出来る。獲得できるものもあれば、場に戻すもの、一定の条件を満たさないと閲覧することが出来ないものなどがある。また、譲渡・交換・閲覧のルールなどはプレイするシナリオによって異なる。
観戦/観戦者
プレイヤー達がプレイしている様子を視察、見物すること。視察、見物している人のこと。
原則として、そのシナリオをプレイ済みの人のみに許される。マーダーミステリーの特性上、毎回会議の流れが違うため、観戦を楽しむプレイヤーも多い。
そのシナリオのGMをするための下見や訓練の一環としてこれを行う場合もある。
感想戦
ゲームがすべて終了した後、参加したプレイヤー同士で感想を語らい合う時間のこと。
ゲーム中秘密にしていたことを話したり、どのような目的をもって行動していたかを聞き合ったりなど、プレイ中には隠しておく必要があったものも公開出来るため、この時間を楽しみにしているプレイヤーも多い。
ギミック
「仕掛けやカラクリ」「特殊なもの」または「名前の付けようのないアイテム」のこと。
今まで見たことのないようなもの、人目を引くようなアイテムを指すことが多い。「巧妙な戦術」「練られた策略」「見当もつかない施策」など、一般的に見破ることができないような「カラクリ」のある戦略を指す場合もある。
キャラクターシート/キャラシ
役柄に応じて、個別に渡されるシート。台本。類義語:ハンドアウト
凶器 重要
人を殺したり、怪我をさせたりするための道具。刃物や銃器など。
マーダーミステリーでは何かしらの事件(主に殺人)が発生するため、凶器が重要な推理のヒントになることも多い。
狂人
人狼ゲームで用いられる用語。人間でありながら、人狼側の味方につく存在のこと。
転じてマーダーミステリーでは、犯人ではないものの犯人サイドの一人として行動していくことが求められる役柄のことを指す。狂人ポジとも言う。
クトゥルフ
架空の神話。TRPGで、モチーフとして用いられることが多い。マーダーミステリーでは、このクトゥルフを元ネタにした作品もある。
黒/黒い
人狼ゲームで用いられる用語で、人狼らしき人物に使われる。
転じてマーダーミステリーでは、怪しい、犯人という意味合いで使われる。 対義語:白/白い
黒確(くろかく)
黒確定の略語。人狼ゲームで用いられる用語。転じてマーダーミステリーでは、犯人であることが確定した(またはしたと思われる)際に用いられる。 対義語:白確
黒塗り(くろぬり)
プレイヤーの誰かを犯人だと断定すること。
人狼ゲームで用いられる用語だが、マーダーミステリーでも使われることがある。対義語:白塗り
ゲームマスター 重要
ゲームそのものを仕切り、司会進行していく役目を担当する者を指す。
犯人が誰かということはもちろん、時間配分、会場設定、細かいルールの把握などが求められる。審判役。Game Masterのイニシャルを取って、GMと略すことが多い。
ココフォリア
パソコン等の端末からアクセスしてプレイが出来る、オンラインセッションツールのこと。類義語:ユドナリウム
さ行
サブミッション
メインミッション(事件の真相を突き止める)とは別に、それぞれのキャラクターに与えられた別のミッションのこと。サブミッションは秘匿する必要がある場合も多い。原則として、メインミッションに比べると得点配分は低く設定されている。
シナリオ
ゲームそのものを指す。
マーダーミステリーでは、犯人が誰か等の結末を最後に全員で共有することが一般的であるため、一度プレイしたシナリオをもう一度プレイすることは出来ない。
白/白い
人狼ゲームで用いられる用語で、人狼ではない人物に使われる。
転じてマーダーミステリーでは、怪しくない、犯人でないと思われるという意味合いで使われる。 対義語:黒/黒い
白確(しろかく)
白確定の略語。人狼ゲームで用いられる用語。転じてマーダーミステリーでは、犯人でないことが確定した(またはしたと思われる)際に用いられる。 対義語:黒確
白塗り(しろぬり)
プレイヤーの誰かを犯人ではないと断定すること。
人狼ゲームで用いられる用語だが、マーダーミステリーでも使われることがある。 対義語:黒塗り
人狼
人狼ゲームのこと、または人狼役のこと。人狼ゲームとは、人間(=人、市民、村人)の中に紛れ込み、姿を変えて人を襲う狼(=人狼)を議論や投票を通じて探し当てるゲーム。
マーダーミステリーでは犯人役を指すことが多い。
推理
既知の事実から論理立てて状況を推しはかること。ある事実をもとにして、まだ知られていない事柄を推しはかること。
シナリオによっては最後に推理発表をすることがある。
全体会議
参加しているプレイヤーが全体で議論をすること。マーダーミステリーでは、原則としてこの全体会議を中心にゲームが進行していく。 対義語:密談
た行
卓(たく)
卓とはテーブルのことであるので、「一回のマーダーミステリーのプレイ」を指す。
マーダーミステリーはテーブルで行うことから卓と呼ばれる。同じ回でプレイしたことを同卓(どうたく)ということもある。
立ち回り
ふるまいや行動、またどのような発言をするかのこと。自分が有利になるような動き方を指すことが一般的。
遅刻 重要
ゲームの開始時刻に遅れて到着すること。
マーダーミステリーはゲームの特性上、全員がそろわないとスタートすることが出来ないため、遅刻には十分気を付けることが求められる。
動機
犯人が被害者を殺害する理由。その出来事が起こるきっかけ。
マーダーミステリーでは犯人を探す手がかりになる。と同時に、動機だけで犯人を決定づけることは難しい。
導線
既知となった事実、明るみとなった手掛かりやヒントを元に、どのようにすれば真犯人(または真相)にたどり着けるか、正着手となるルートのことを指す。
投票
犯人だと思われる人物に、自身の持つ一票を投じること。
通常、最多投票者が犯人であると推定され、その成否に応じたエンディングが披露される。
トークン
主に、カードを引くために用いるアイテムのこと。
原則としてゲーム開始時に所有しており、決められた数のトークンを支払うことでカードを入手、閲覧しゲームを進行していく。支払ったトークンはなくなるが、ゲームの後半にまた配給される場合もある(シナリオによって異なる)。また、プレイヤー間で譲渡することが出来る場合もある。チップを代用品として用いる場合もある。
トリック
推理小説における意味でのトリックと同義語。
捜査の手が自身に及ばないようにするためや、探偵や警察の目を欺くために、犯人が仕掛けるたくらみや策略のこと。
な行
ネタバレ 重要
シナリオの結末をはじめ、プレイした人でないと知り得ないストーリーの情報をまだプレイしていない人に伝えること。
マーダーミステリーはゲームの特性上、一度プレイした人は同じシナリオをもう一度プレイすることが出来ない。つまりネタバレをしてしまうことで(それが意図的であろうと、そうでなかろうと)、そのシナリオをプレイすることが出来なくなってしまう人が出て来てしまうため、厳禁。
犯人は誰か、真相は何か、というストーリーの根幹となるネタバレは当然のことながら、「〇〇がまさか〇〇を持っていたなんて」「〇〇と〇〇がこういう関係だったとは」など、プレイしないと知り得ないストーリーの情報はすべてこのネタバレに含まれるため、十分に気をつける必要がある。
は行
ハンドアウト 重要
ゲーム開始時に配布される各キャラクターの台本となる冊子のこと。
そのキャラクターがその日に何をしていたか、どのように考えているか、誰とどういう関係性であるかなどの情報が記載されおり、プレイヤーはハンドアウトを読むことで自身が演じるキャラクターを理解することになる。ゲーム開始後は、まずこのハンドアウトを読み込むことからスタートする。類義語:キャラクターシート/キャラシ
犯人 重要
事件を起こした張本人のこと。
通常プレイヤーは「犯人を捕まえること、真相を突き止めること」がメインミッションとなるが、犯人役を担当することになった場合は「捜査から逃げ切ること、真相を突き止められないこと」がメインミッションとなる。
またどの人物が犯人役を担当することになるかは(GMを除き)誰にもわからない。犯人役の人は、自分が犯人であることを悟られないよう立ち回り、またハンドアウトやメモを他の人に(意図していなくても)見られてしまわないよう、十分に配慮する必要がある。
フェーズ
段階・区切りのこと。過程の中の一区切りという意味で用いたり、ストーリーの局面や段階という意味で用いる。
プレイヤー
マーダーミステリーゲームをプレイする人のこと。
ボイスチャット
通常のチャットと異なり、実際の声を使ってコミュニケーションを図るツールのこと。オンラインをプレイする時に用いる。
ま行
回す
ゲームマスターとしてマーダーミステリーの演目を行うことを指す。
マダミス
マーダーミステリーの略。
ミスリード/ミスリ
誤解、間違った解釈、誤った推理をすること、またはさせること。
作者がプレイヤーに仕掛けるミスリードとしては、「犯人ではない人があたかも犯人のように見える構成にして、間違った解釈を誘い議論させる」など。
プレイヤーがしてしまうミスリードとしては、「犯人ではない人を犯人と見立ててしまい、誤った推理をしてしまう」など。
密談 重要
任意の2名~3名だけで話をすること。
誰かと秘密を共有したい時や、全体の場では話したくない時などに用いる。 対義語:全体会議
ムーブ
ひとつひとつの行動や発言のこと。動作、行為。
マーダーミステリーに限らず、ゲーム全般に使う言葉。ゲームにおいて良い行動のことを「ナイスムーブ」と言うことが多い。
村人
人狼ゲームで用いられる用語。狼でない側のプレイヤーの総称。転じてマーダーミステリーでは、犯人ではないサイドに立つ人を表す。
メタ 重要
ある事象に対する異なる次元からの観点という意味。
マーダーミステリーでは、登場人物がストーリー上ではなく現実の視点で発言することを指す。
例えば「犯人役の人は、自分が犯人であることを理解しているのですか?」等の質問や、「犯人役にならないよう始まる前にお願いしたので、私は犯人ではありません」等の発言をしてしまうと、ゲームそのものが崩れてしまうことになるため厳禁。
メタ読み/メタ推理
ストーリー本来のものではない、現実の事象から推理をしてしまうこと。
例えば「あの人はハンドアウトを読んでいる時間が長かったから怪しい」、「いつもは饒舌なあの人が今回は寡黙だから怪しい」といった推理の方法。
シナリオ本来の楽しさが損なわれてしまうため、行ってはならない。
とは言え、そう感じてしまうことは仕方のないことと言えなくもないので、仮にメタ読み/メタ推理をしてしまっても、それを発言には含めないように努めることが必要。
目的/目標
それぞれのキャラクターが、そのゲームにおいて何を目指し行動するべきかという指針。
通常ハンドアウトに明記されており、その目的/目標を達成するべくプレイしていくことになる。
や行
役柄
プレイヤー自身が担当することになるキャラクターのこと。
ユドナリウム
パソコン等の端末からアクセスしてプレイが出来る、オンラインセッションツールのこと。類義語:ココフォリア
ら行
ロールプレイ 重要
プレイヤーが各自に割り当てられたキャラクターを演じること。
役柄になりきってロールプレイすることがマーダーミステリーの醍醐味であり、ロールプレイを楽しむ人も多い。しかし、慣れていない人は無理にロールプレイすることはなく、普段の言葉使いで構わない。
とはいえ、役柄になったつもりで物語を感じることがマーダーミステリーを楽しむコツである。